大手銀行が選ぶ韓国製NDR――サンズラボのMNX、主要銀行への導入が具体化
サンズラボのAIベースのNDRソリューション「MNX」が、韓国の主要銀行への導入を拡大している。主要な韓国製・海外製NDR製品との比較評価を経て選ばれ、ラテラルムーブメントの追跡、ネットワークフォレンジック、SOAR連携など、金融環境に求められる技術力を実証した。
大手銀行が選ぶ韓国製NDR――サンズラボのMNX、主要銀行で相次ぎ導入
- 主要銀行が相次いでMNXを導入――金融分野で韓国製NDRの競争力が際立つ
- 侵入後の「ラテラルムーブメント」まで追跡――攻撃経路と内部への拡散を可視化
- グローバル製品と競い合う韓国製NDRの性能――連携・カスタマイズ・技術支援に強み

写真1.主要銀行が導入を進めるサンズラボのNDRソリューション「MNX」
AIセキュリティ専門企業サンズラボ(KOSDAQ:411080、代表キム・ギホン)は、自社のAIベースのネットワーク検知・対応(NDR)ソリューション「MNX」が、韓国の主要銀行による導入推進を受け、金融セキュリティ市場で存在感を高めていると発表した。ネットワーク内部に潜む脅威を発見しようとする金融業界の動きの中で、韓国製NDRの技術競争力が注目されているという。
金融業界では、大規模な取引が行われるネットワークの安定性と顧客情報の保護を両立させる必要があるため、セキュリティソリューションの技術力と運用上の信頼性が厳しく評価される。特にNDRはこれまでグローバルなセキュリティ企業の製品が強みを持つ領域だったが、最近は検知性能に加え、韓国の金融環境への理解、既存のセキュリティ体制との連携性、技術支援能力まで総合的に評価する傾向が見られる。
今回の導入過程でも、主要な韓国製・海外製NDRソリューションが評価対象となり、その中からMNXが選定された。サンズラボは、韓国製NDRが金融業界でもグローバル製品と直接競い合える技術力と運用競争力を備えていることを示す事例と捉えている。
金融業界でNDRの重要性が高まる背景には、サイバー攻撃手法の変化がある。最近の攻撃者は、最初の侵入後に正規のアカウントや暗号化通信を利用し、複数のシステムを渡り歩きながら権限を拡大する「ラテラルムーブメント(Lateral Movement)」を用いる。個々のセキュリティ機器のアラートだけでは、こうした攻撃の全体像を把握しにくい。NDRはネットワーク全体の通信を継続的に分析し、攻撃者がどこから侵入し、どのシステムを経由してどこまで移動したかを追跡する。内部の異常な接続や情報流出の兆候などを分析し、攻撃の拡散範囲と対応の優先順位を判断できるよう支援する。
サンズラボのMNXは、こうしたネットワークの可視性を基盤に、個別のイベントを単に列挙するだけでなく、散在する通信の痕跡を一つの攻撃の流れとして結び付けて分析する。トラフィック、セッション、資産、ファイルの情報を統合し、サンズラボのサイバー脅威インテリジェンス(CTI)サービス「CTX」と連携して、既知の脅威と新たな異常行動を検知する。教師あり学習・教師なし学習を用いたAI分析で多数のイベント間の関連性を把握し、攻撃の起点から内部への拡散までを追跡できるよう支援する。

写真2.サンズラボのNDRソリューション「MNX」のダッシュボード
さらに、独自開発したローカル大規模言語モデル(LLM)を活用して、検知した脅威情報の要約、自然言語による問い合わせ、対応策の提案を提供する。セキュリティ担当者の調査と判断を支援すると同時に、オンプレミス環境でデータを外部に持ち出さずに分析できるため、金融業界のデータ管理要件にも対応できる。
韓国製ソリューションが持つ運用面の利点も、金融業界における主要な選定基準の一つである。MNXは、顧客のネットワークやセキュリティポリシーに合わせて検知ポリシーと機能をカスタマイズでき、既存のSIEM・SOARなどのセキュリティ監視基盤と連携し、検知から分析、対応へとつながる運用体制を支援する。韓国内の開発・技術支援担当者を基盤として、顧客の要望や運用環境の変化に迅速に対応できることも、グローバルな汎用製品との差別化要素となっている。
サンズラボは、大規模な10Gbps環境や分散ネットワークなどで培った構築経験を基に、金融分野への適用範囲を広げている。MNXはGS認証1等級とセキュリティ機能確認書を取得しており、顧客環境に合わせた専門的な技術支援も提供している。
実際にMNXの導入を決定した金融機関は、ネットワークフォレンジックの検索・分析要件を満たすこと、幅広い検知機能、ダッシュボード・統計・SOARなどの多様な分析・対応機能を強みとして評価した。特に、多様なフィールドを基準に脅威を検索・分析でき、各分析ツールが有機的に連携しているため、アナリストの視点から使いやすく、製品全体の完成度が高いNDRとの評価を受けた。
MNXの開発を統括するサンズラボのシン・スンチョル主席は「今回の評価は、MNXが当初から目指してきたアナリスト中心の開発方針を裏付ける結果だ。MNXは個別のアラートを単に確認するだけでなく、セキュリティアナリストが多様なデータに基づいて脅威の背景と攻撃全体の流れを途切れなく追跡できるよう設計した」と述べた。さらに「今後もセキュリティの現場の要求を反映し、検知と分析の範囲を継続的に広げ、金融環境に必要なNDRの完成度を高めていく」と語った。